

タニガキ建工
和歌山工業高等専門学校
高専での学びが原点!
設計、施工管理に加え、
開発でも活躍する先輩たち
PROJECT STORY
和歌山高専からタニガキ建工への入社を決めた学生は数多く、
在学中から培った先輩たちとの信頼関係を生かし、社会人になってからも自分らしくのびのび活躍しています。
地域に根差し、地域のために働く誇りとやりがいを、2人の先輩とその恩師である三岩先生、そして谷垣社長に語っていただきました。
PROJECT MEMBERS

谷垣 和伸
TANIGAKI
KAZUNOBU
(株)タニガキ建工代表取締役。
和歌山県内で主に斜面防災事業において、調査・設計から施工まで一貫した土木サービスを展開。社訓である「進取の気性」で常に新しいことにチャレンジしていくことをモットーに、新しい自社開発技術を提案・実用化している。

三岩 敬孝
MITSUIWA
YOSHITAKA
1997年4月、和歌山工業高等専門学校
環境都市工学科に助手として着任。
2015年から教授として教鞭を執る。
座談会メンバーの森山さん、谷口さんの恩師でもある。

森山 将斗
MORIYAMA
MASATO
和歌山工業高等専門学校 環境都市工学科卒業。
2014年に(株)タニガキ建工に入社。調査設計部係長として活躍するほか、新技術・新工法の開発にも従事。

谷口 允哉
TANIGUCHI
MASAYA
和歌山工業高等専門学校 環境都市工学科卒業。
新卒で大手ゼネコンに入社した後、2015年に(株)タニガキ建工に転職。工事部課長補佐として現場の指揮を執るほか、新技術・新工法の開発にも従事。
CHAPTER 01
タニガキ建工の成長の陰に和歌山高専あり!?
繋がる信頼の絆
谷垣
和歌山高専さんとのお付き合いはかなり長くて、もう20年以上になりますか。
三岩先生にもずいぶんお世話になっていて、新技術の性能評価や強度試験もそうですし、優秀な学生も紹介していただきました。
ここにいる森山と谷口も先生にご紹介いただき、今ではうちの中核です。
三岩
そうでしたね。
森山“さん”はね……普段はさん付けなんてしませんが(笑)、彼の公務員試験全滅がわかった12月に急遽タニガキ建工さんに面接をお願いして。
森山
1週間後に内定をいただきました(笑)。
三岩
実は内心ちょっと心配していたんですよ。
公務員志望だったでしょ。公務員試験に再挑戦してすぐ辞めちゃうんじゃないかって。
でも10年以上も続いている。
森山
はい。
壁にぶつかった時期もありましたが、土木設計の問題を解決する面白みに目覚めてからはこの仕事にハマっています。
三岩
彼(森山さん)はね、昔からまっすぐというかなんというか。
これ、君の結婚式の時も話したけど、自分の発表がないのに友だちの研究発表に立ち会いたいからって自腹で飛行機手配して現地に来たもんね。
森山
いやいやいや、それはただ発表の後に一緒に遊びたかっただけです(笑)。
三岩
一方の谷口さんは中途採用で入社して……
あ、これも言っていいのかな?
谷口
大手ゼネコンから転職したことですよね?
大丈夫です(笑)。
三岩
新卒で大手企業に入ったけど、転居を伴う異動が多くて。
それで地元和歌山で腰を据えて働くことにしたんだよね。
谷口
そうです。
ちょうど同じころになぜか転職を考えている同級生が多くて、そのほとんどが三岩先生に相談していたこともあって自分も先生を訪ねました。
そしてタニガキ建工を紹介してもらって……
谷垣
先生がうちを薦めてくださる理由って、どこなんでしょうか?
三岩
和歌山高専の卒業生は県や国交省の職員として働いている人も多いので、和歌山県内の企業のことは自然と耳に入ってきます。
タニガキ建工さんは建設会社としての実績が豊富で評判もいい。
谷垣社長のお人柄や従業員への接し方も素晴らしくて、これはお世辞ではなく、ここなら安心して学生を任せられると思って紹介しています。
谷垣
ありがとうございます。
優秀な学生を紹介していただけるのも、先生と学生の距離が近い高専だからこそだと思います。

CHAPTER 02
業界の当たり前を覆す!
一般道路だけでなく、河川や高速道路、鉄道などでも
幅広く使われる「フラットキャップ」
谷垣
当社としても卒業生がいてくれるから共同研究や試験委託をお願いしやすいというのもあります。
自社開発の「フラットキャップ(※)」の性能評価も和歌山高専さんと一緒に進めていますしね。
※地山補強土工法(鉄筋挿入工)で斜面を補強する際に使用する頭部定着材。
タニガキ建工が生み出したロックボルトの頭部が飛び出さない画期的な自社製品。
森山
初代「フラットキャップ」は2008年に誕生していますが、
社長がアイデアを温め始めたのは…
谷垣
もうずーっと昔。
あの斜面から飛び出している外観が何十年も前から気になって試作を繰り返してきました。
そんななか、全国で売り出すためには特許を取ってNETIS(国土交通省が運営する新技術情報提供システム)に登録しようとなって、それなら公的機関で品質を証明してもらうことが必要だろうと考えて高専さんにお願いしたんです。
森山
「フラットキャップ」はこの度マイナーチェンジを行い、まもなく高強度ネット用にも対応した新型が世に出る(※)のですが、その破断強度試験/FEM解析でも先生にお世話になりました。
※取材時点(令和7年7月)
三岩
そうそう。
高強度ネットにも対応するその新型はプレートの裏面に突起があって、その強度を私が試験したんだけど、その時に森山さんから想定外の質問がありましたよね……
森山
載荷試験の時ですね。
三岩
そう。
「それ、授業で教えたやろ」って思わず突っ込んでしまうような質問もありました(笑)。
森山
…その授業は欠席していたってことでお願いします(笑)。
谷垣
こうした製品は本来、鋳物メーカーがつくるものなんでしょうが、森山のように土木設計に携わる人間、谷口のように工事に携わる人間がひらめくアイデアを形にする。
私はそういう取り組みが大事だと思っていますし、それができるのがうちの特徴だと思っています。
谷口
生み出した製品も評価されていますからね。
私も新技術や新工法の普及活動に携わっているんですが、東北地方や各地の展示会でフラットキャップを紹介した時も認知度が上がっていることを実感しました。
5~6年前ぐらいからは高速道路や新幹線の駅でも採用されていますから。
谷垣
いろいろな業者さんからコラボしようという話もあるんですよ。
「フラットキャップ」はね、まだまだ進化させられる製品だと思います。

CHAPTER 03
土木だけじゃない!
機械、電気、化学すべての学びが生かせるタニガキ建工
三岩
こんな風に卒業生が活躍している姿を見られるのも、試験委託を受ける醍醐味だと思っています。
高専としては新技術開発の性能試験に携わることそのものにメリットはあまりないんですよ。
でも、教え子が仕事を任されて頑張っている姿を目の前で見ることができて、それを応援できるのは教員として純粋にうれしい。
私はね、教員っていうのはつくづく自己満足の仕事だなって思います。
谷口
三岩先生の卒研生と一緒にロックボルト受圧板の強度試験をやったじゃないですか、確か2020年だったかな。
当時卒研生として携わっていたY(※)も今ではうちの社員ですから。
※社員の声で掲載されているY.Yさん
森山
いい話ですねぇ。
谷垣
「先輩社員と一緒に試験に取り組めたことも入社動機になった」って言ってたよね。
三岩
確かにそれは大きいと思いますね。
森山さんも谷口さんもインターンシップや説明会なんかで頻繁に学校に足を運んでくれていますが、教員の私が仕事の説明をするよりも卒業生が語る現場のリアルの方がずっと学生に響いている。
森山
社会人としての仕事への向き合い方とか、私も授業1コマ丸々話したことがあります。
その時もみんな熱心に聞いてくれました。
三岩
そうですよね、うつむいていた顔が一斉に上がって、目を輝かせて先輩の話を聞いていますからね。
教員の話はきれいごとととらえていても、社会人の先輩である卒業生の言葉はそうじゃない。
谷口
今は売り手市場ですし、当時の私のように県外の大手企業を目指す学生が多いと思いますが、和歌山県内の企業にも目を向けてほしいですよね。
谷垣
そうそう。土木を学ぶ環境都市工学科の学生さんならうちの即戦力として活躍できますし、機械、電気、化学を学ぶ方も実は知識を生かせます。
先ほど「フラットキャップ」の話がありましたけど、タニガキ建工は「スパイダードリリング工法」「マストドリリングシステム」などの新技術(工法)を生み出し、それに必要な機械もメーカーと一緒に開発しているので、まさに(法面緑化の)植物から鉄までいろんな知識を生かせるチャンスがあるんですよ。
三岩
高専には地域の課題を解決し、地域に貢献する人材を送り出すという使命がありますから、私たち教員も地域企業のお困りごとには積極的に応えていきたいと思っています。
高専は敷居が高い……なんて言われることもありますが、そこは遠慮せずどんどん相談してもらいたいですね。
谷垣
うちにはたくさん卒業生がいますから、これからも高専さんと一緒に研究開発に取り組みたいと思っています。
最後に、先生から森山と谷口にエールをお願いできますか?
三岩
社長になってください、というのは言い過ぎですが(笑)、先輩から受けた恩は後輩に返すという気持ちを持ってもらいたい。
高いところから低いところに流れる水のように、恩送りを大切にする人であってほしいですね。
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